2018年04月07日

叫び声 (Appel)

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近代絵画様式の確立者のひとりポール・ゴーギャン最晩年期の典型的な作例のひとつ『叫び声』。

本作はゴーギャンが最晩年に訪れたヒヴァ・オア島で制作された作品で、画家がこれまでの画業で得てきたタヒチでの霊感的表現や対象構成と、現地での同調的傾向の融合を見出すことができる。画面中央には一方は淡い桃紫色の衣服を身に着けた、もう一方はパレオ風の腰布を巻いた上半身が裸体の女性が配されており、画面ほぼ中心に位置する衣服を身に着けた女性は意味深げに視線を本作を観る者へと視線を向けている(※これは画家へと向けられた視線と解釈することもできる)。

さらに画面右側には大地に座する裸婦が背後から描かれており、視線を右側遠方へと向けている様子である。さらに画面下部には石の隙間から茎を伸ばし花弁を開かせる白い花が象徴的に配され、画面上部には赤い実をつけた幹の太い樹木など自然的風景が丹念に描き込まれている。
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2018年03月07日

平昌五輪の職員宿舎で「集団食中毒」が発生

韓国・国民日報などによると、平昌冬季五輪を担当する民間セキュリティ会社の職員宿舎で食中毒が疑われる患者が複数発生した。そのうち一部はノロウイルスに感染したとみられている。平昌五輪組織委員会は同宿舎を隔離するなど緊急措置を採った。

組織委員会などによると、江原道にある大規模宿泊施設に滞在している民間セキュリティ会社の職員24人が4日、腹痛や嘔吐の症状を訴えて病院に搬送された。感染が疑われる職員は五輪の選手村のセキュリティを担当しているという。江原道の保健環境研究院による検査の結果、一部の職員はノロウイルスに感染したものとみられている。

選手村では同日、他にも5人の食中毒を疑われる患者が発生しており、組織委員会などが詳しい調査を進めている。組織委員会は職員が滞在していた宿舎の給水も遮断したという。同宿舎では3日、女性セキュリティ職員6人が食中毒の症状を訴えて病院に搬送され、治療を受けている。宿舎にはセキュリティ会社の職員と関係者約1200人が滞在しており、感染拡大の可能性が高い状況だという。

組織委員会は民間セキュリティ職員が選手団を含むすべての大会関係者と接触する状況を考慮し、患者が発生した宿舎を隔離するなどの緊急措置を取った。また、当該職員を現場に配置しない方針を固めた。さらに、国際オリンピック委員会(IOC)と協議して選手団全員に対する防疫を実施したり、保健福祉部など関係機関と協力して緊急防疫措置など疾病抑制作業も進めるという。

この状況を受け、韓国のネットユーザーからは「ああ恥ずかしい」「どこに敵が潜んでいるか分からない。常に細心の注意を払うべき」「国際的な恥さらしになる前に迅速な対応をしてほしい」「選手らの健康が一番大事。本当に不安だ」「準備不足の最悪な五輪と言われそうで怖い。赤字が残るだけの国際大会はもうやめて」など不安の声が相次いでいる。

また、平昌五輪をめぐってはこのほど、韓国のネット上で「職員らに提供される食事が低質過ぎる」とのニュースが話題になっていたことから、「ボランティアに提供されるメニューを見たけど、食中毒にかかってもおかしくなかった。国に恥をかかせる業者を逮捕、捜査すべき」「批判を受けて食事の価格を下げたから、今度は質の悪い材料を使用したのでは?」など主張する声も上がっている。
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2018年02月05日

ゴーギャンの家の広間

 近代絵画におけるひとつの表現様式の確立者ポール・ゴーギャン初期の重要な作例のひとつ『ゴーギャンの家の広間(カルセル街の画家の室内)』。

 ゴーギャンが株式仲買商ベルタンの店で仲買人として経済的成功を収める中、日曜画家として制作活動をおこなっていた時代に制作された本作は、パリのヴォージラール地区カルセル街の画家の自宅の情景を描いた作品で、1882年に開催された第7回印象派展への出品作としても知られている。

 印象派を代表する画家エドガー・ドガの影響を随所に感じさせる本作では、前景空間に色彩豊かな花が挿されたガラス製の花瓶が置かれるテーブルと、孤立的な椅子を一脚配し、後景空間にはピアノの前に座る画家の妻メット・ゴーギャンとひとりの男性が描き込まれている。そして中景には屏風的な衝立が配されており、その前後の空間を切断している。
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posted by ハナミズキ at 16:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする